全世界で累計2400万部を超えるベストセラー
スペンサー・ジョンソン著のチーズはどこへ消えた?について解説します。
新型コロナウイルスの影響で働き方、世の中が変化しています。
この大きな変化にどう対応していけば良いのか、悩んでいる方も多いでしょう。
絶え間なく起こる変化に対応していくにはどうすればいいのでしょうか?
チーズはどこへ消えた?とは
日本での累計発行部数は400万部を超える大ヒット作品になっています。
この本は3章構成になっており、2匹のネズミと2人の小人がチーズを探す物語です。
「チーズ」と「迷路」がキーワードになっています。
チーズは「私たちが人生で求めているもの」を表しています。
例えば、お金や仕事や家族
迷路は「チーズを追い求める場所」を表しています。
例えば、地域社会や会社や家庭
このストーリーを頭の片隅においておけば、変化が起こる場面でどんな行動を取ればいいかを考える参考になります。
続いて物語について見ていきましょう!
物語の要約
ここではストーリーの一部を紹介します。
ネズミと小人の行動の違いに注目して見てください!
食料探しの旅
ある国でチーズが隠された迷路を舞台に
2匹のネズミ「スニッフ」と「スカリー」、2人の小人「ヘム」と「ホー」が食料のためチーズを探していきます。
2匹のネズミと2人の小人は、それぞれが毎日迷路を駆け巡り、ある日大量のチーズが置かれているチーズステーションCを発見します。
2匹のネズミには頭を使う能力がありません。そのため毎朝、今までの家から走ってやってきます。
それに対して2人の小人は賢いため、チーズステーションCの近くに引っ越したりわざわざ早起きせず、お昼に起きてゆっくりチーズステーションCに向かったりするようになります。
ある時、チーズステーションCのチーズがなくなってしまいます。
突然なくなったわけではなく、毎日2匹のネズミと2人の小人がお腹いっぱいチーズを食べていたため、少しずつ減っていってしまったのです。
チーズがなくなったあとの行動
チーズがなくなってからの行動は、ネズミと小人で大きく違いました。
ネズミは前の生活に戻ったかのように、また朝から迷路を駆け巡り新たなチーズを見つけだそうとします。
小人たちはというと「チーズはどこへ消えた?」「こんなことがあっていいわけはない!」と叫び
きっと今日はチーズがもとに戻っているに違いないと思いながらチーズステーションCに向かっては、チーズがないことを確認するような日々が続きます。
小人たちの行動
チーズが手に入らない日々が続きホーはとうとう新しいチーズを探すべく、チーズステーションCから離れることを決意します。
一方ヘムは「この場所は居心地がいいんだ。探しに行ってチーズがなかったらどうするんだ?」とその場を動こうとしませんでした。
成功が約束されているわけではないためホー自身、本当にチーズステーションCから離れるべきか迷っていました。
それでもホーは「人生は進んでいく。ぼくらも進まなくてはならない」とヘムに言い残し迷路へと駆け出したのです。
あなたはどのタイプ?
ここまで聞いてみなさんはヘムとホーどちらに似ていると思いましたか?
それともスニッフ、スカリーのように深く考えず行動するタイプでしょうか?
想像してみてください。会社である日に突然転勤を言い渡された時、「新しい場所で新たな成功」を求めて動いた方がいいと頭では理解できるかもしれません。
しかしすぐに行動に移せるものではありませんよね。
そんな時「もし自分がこの迷路にいて、突然チーズがなくなったかのように感じたら誰のように行動すべきか?」と考えてみれば自分の取るべき行動がわかってくるはずです。
行動に移したホーが学んだ事とは?
物語の続きでは行動したホーは次のような事に気づくのです。
ホーは新しいチーズを探していく中で「例え新しいチーズが見つかっていなくても、今までのチーズステーションCにとどまっている生活より、はるかにいい気持ちになれる」ことに気がつきます。
ホーは迷路を駆け巡りながら、気づいたことを壁に記録していきとうとう新しいチーズステーションを発見するのです。
最後にホーは、自分が学んだことを次のようにまとめました。
ホーは自分が変わろうとし、未来に期待することで恐怖を乗り越えて新しい場所にたどり着くことができました。
まとめ
この本は「いま、私たちが具体的に何をするべきか」を教えてくれる夢の一冊ではありません。
しかし、私たちが何をしていくべきか考える上で複雑な問題をシンプルにしてくれる一冊です。
変化というのは特別なことではなく、すべての人の周りで起こりうるものです。
本書は、老若男女すべての人にとって人生を生きていく上での、行動の指針を与えてくれるステキな本だと思います。
ぜひ手にとって見てください。