家族や友人、職場の人など、誰かと一緒にいると、「この人には心配をかけたくない」と思う場面があると思います。
また「心配をかけたくない」と問題がおこっても相談することや打ち明けうことができずに、あとあと知ったようなこともあると思います。
このような心配をかけたくないという人の心理を知ることで、相手との関係をリラックスしたものに変えていくことができます。
心配をかけたくない人の心理
心配をかけたくない人の心理について理解していきましょう。
まずは心理学的にはどういった解釈か紹介します。
「否定的な情緒を伴った制御の難しい施工やイメージの連鎖」とされています。
わかりやすくイメージすると
頭の中で嫌なことがどんどん浮かんできて、自分では考えることを止められなくなる状態です。
ではなぜこのような状態になってしまうのでしょうか？
大きな特徴としては物事を先の先まで考えてしまう傾向があります。
今起きていない問題に対しても先を考える力があるため、相手のことを思うと結果的に「ネガティブな感情にさせてしまうのではないか」と考えて「心配をかけたくない」と思ってしまいます。
2種類の心配
心配をかけたくないという考えになることは理解いただけたと思います。
ただ心配にも種類があり、どちらの心理状況かで対応も変わってきます。
何かを伝えることで相手の行動や考え方が変わってしまうのではないか？という心配です。
もうひとつは自分に対してのイメージや態度が変わってしまうのではないか？という心配です。
どちらもよくある心配の状況ですが、男性と女性ではここに特徴があることが多いです。
もちろん性別だけでわけることができないこともありますが特徴として捉えて紹介します。
男女別の心配をかけたくない特徴
世界的に見て女性のうつ病患者は男性の約2倍と言われています。
心配とうつ病は同じではないものの、不安を抱えやすいという点は確かなことです。
SNSの使い方を見るとわかりやすいですが、
女性の投稿は可愛く写った自分の写真や食べ物の写真など、現状を報告することが多いですが、
男性の投稿は何かの結果や成果を載せることが多く、達成したことを報告することが多いと思います。
この特徴からも女性は現状を見てもらうことで不安を解消できるのに対して
男性は達成した姿を見せて自分の不安を解消している人が多いと言えます。
承認欲求の違いが関係しています。
女性の心配をかけたくない特徴
女性は心配になる要素が多いですが、特に心配をかけたくないと感じる人の特徴を紹介します。
共感力が高い人
心配をかけたくない人は共感力が高く、相手の気持ちが理解しやすいです。
そのため相手のことを考えた時に自分であれば心配するだろうなと考えて自分の気持ちを抑え込んでしまいます。
好感度を気にする人
相手から好意をもってもらいたい気持ちが強い人は心配をかけるようなことは言いません。
どう見られるかを気にしているので心配をかけて印象が悪くなることが怖いのでうまく伝えることができません。
男性の心配をかけたくない特徴
男性の場合は結果を見越して心配をかけたくないという気持ちがあり、意識はしていなくても潜在的にイメージが悪くなることをさけてしまいます。
弱点を見せたくない
弱いところを見せたくないという気持ちが強く、心配をかけることで、頼りがいがないと思われうことを気にしている人は心配をかけることを避けようとします。
申し訳ないという気持ちが強い人
心配をかけさせると相手に負担をさせてしまうと考えて、一人でなんとかしようとする考えをもつことに特徴があります。
このように男女によっての考え方に差があるため、一括りに心配をかけたくないと言っても対応の仕方や行動も変わってくることが多いです。
心配をかけたくない気持ちを理解する
先の不安があることによって心配をかけさせたくないという気持ちがあることは理解いただけたのではないでしょうか？
男性、女性それぞれの考え方の違いから心配をかけたくない気持ちは同じです。
背景やその人にあった対応が必要です。
心配をかけたくないという事自体は仕方がないことですが、心配をかけたくないがあまりに問題になることもあります。
そういった事がないように心配にいつも気にかけることが大切です。
心配をかけたくないがあまりに例え自分の手に負えない状況であっても、誰かに助けてもらいたいとは言いだせません。
特にお金や仕事に関することは問題が遅くなると解決しにくくなるため、注意しましょう。
心配をかけたくない気持ちから脱却するには
心配をかけたくないと思っている人のシンプルな解決方法は「考えることをやめて心配事をなくす」と言うのが一番です。
とはいえ生きている上で考えることは常にありますし、遺伝的に心配性な人もいます。
そこで強制的に考えることをやめるためにレベル別に紹介していきます。
紙に書き出す
まずは思っていることを紙に書き出すことが大切です。頭の中で考えていると結局どんどん問題が増えていくだけなので、一度、書き出すことで整理することや考えることをとめることができます。
うまくいくイメージを伝える
うまくいった時の事を想像し伝えることでそもそも心配に感じなくするというのも大切です。
コツとしてはちょっと現実的に無理かもしれないくらい極端にうまくいくと思って考えて段階的に現実的にしていくことです。
相手を信用する
基本的には信頼関係ができることで、解決する問題も多いです。日頃から信頼していることを伝えれば自然と心配ごとも話す機会が増えます。
熱中するものを見つける
熱中するものがあると、考えること自体の時間がなくなります。
いきなり見つけることは難しいかもしれませんが、色々なことに触れてみたり経験することで見つかる可能性が高まります。
また色々なことを試すことで、ある意味自信がつき心配する気持ちもなくなっていきます。
環境をかえる
環境を変えることはなかなか難しいですが、これが一番自分を変わるきっかけになります。
友人関係、職場関係が変わるだけで心配をかけても問題ない場所をみつけるというのも大切です。
心配をかけたくないと思わせないためには？
逆に心配をかけさせたくないと思わせないためにもできることがあります。
男性の場合はいつも適度に頼りにしていることや甘えてもらえるような言葉をかけることで、常に話をすることができます。
女性の場合は今を安心させることも大事ですが、将来も安心させることが大切です。
また一緒に解決しようよと常に言葉にしていることで、相手に相談してもらえる姿勢でいることも大切です。
まとめ
心配はかけたくないと思うこと自体は悪いことではありません。
もし結果として問題がおこってしまっているのであれば改善が必要ですが、心配することは生存確率をあげるためにも必要な考え方です。
ただ一人で考えすぎると良い結果になることは少ないので、誰かに相談できる環境をもつようにしましょう。
