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統計とは?データに強くなって論理的思考を身につけよう

仕事にかかせないデータの一つとして『統計学』を使った市場調査があります。

良い物と売れる物は違う「市場調査」はできてるでしょうか?

・『統計』とは何なの?

・誰にとって『統計』は必要なの?

・『統計』は難しいの?簡単なの?

そんな疑問に今回は解説していきます。

目次

データ『統計学』は6個に分かれる

① 記述統計…データをまとめて『可視化』する。

② 確率…物事の確率を計算する。

③ サンプリング…サンプルの重要性を理解する。

④ 推定(統計的推定)…標本から母集団を推定する。

⑤ 検定…仮説に対して、仮設が正しいのか否か検証する。

⑥ 多変量解析…多くの情報からデータ間の関連性を明確化し分析する。

分け方は様々あるので参考までにされて下さい

この6個をまとめて『統計』と言います。

多くの人の認識は人によって『統計』の意味が①だけであったり⑥だけであったりします。

この考え方の違いは生活している範囲で使う身近な『統計』が人により違うからです。

会社や企業ではデータを使って何かを分析して結果を導きたい…というニーズがあります

自然と⑥だけを統計としてとらえるケースが多いようです。

『統計』は誰に必要なのか?

『統計』はすべての人に必要なツールです。データから会社の強みと弱みが分かることもあります。

「統計」というと普通に生活するには必要なさそうですよね。

専門的な仕事でなければ必要ないと思っている人も多いと思います。

しかし理解する事で生活や仕事などあらゆることに応用が可能です。

数式はよく理解出来ませんでしたが「統計感覚」は日常生活でも仕事でも会話でも使ってます。

営業職の時は『営業5か条』を使う

① 今月のノルマに対して現状の数値を考えるとあとどれくらい頑張る必要があるか?

② 周りの営業マンとの成績と比較して自分がどの位置にいるか?

③ セールストークや資料を作る場合、統計で得た情報を図で見せ具体性を持たせる。

④ 稟議を作成する場合、統計で求められた数値から上席を納得させる資料を作る。

⑤ 結論から伝え『5W1H』で分かりやすく(横文字を使わず)聞きやすい配慮をする。

自分が統計データを使っている認識はほとんどありませんでした…

最近は『NLP』(心理学)を積極的に学ぼうという営業マンも増えています。

今にして思うと『統計』を何となくでも勉強していたらもっと成績が伸ばせたりアプローチの方法が変っていたなと思います。

日常の会話にも「統計」マーケティングは活用できるので少しでも統計を学ぶと生活や仕事が格段に過ごしやすくなります。

大切なのは『自分に必要な統計を学ぶ』という事

数学の語源はラテン語の「マテマ」というらしく「学ぶべきもの」という意味があり古代では「よりよく生きる為の道具」として学んでいたそうです。

現在の仕事業務や生活などから「よりよく生きる為の統計データ」をチョイスすれば簡単に習得できます。

事務業務では知っていると重要な「統計」があり営業職にもまた重要な「統計」があり人事職にも必要な「統計」…と職種や業務によって大きく異なります。

統計のすべてを理解して活用するには一定の期間と勉強が必要です。

『統計』データからの問題解決方法を得る考え方を理解するだけで爆発的に応用と活用ができます。

この『統計でできる事』を理解する事は簡単です。

『統計』で分析を業務としたりする場合にはその内容によって難しさのボリュームも異なります。

確率の問題

ここまで見てデータで予測を立てますか?自分の考えで予測をたてますか?

30人のクラスに同じ誕生日の人がいる確率はどれくらいだと思いますか?

直感的にはそれほど高い確率ではないように思いませんか?

ところが『正解は70%』なのです。

感覚と確率データにはズレがある

なぜなのか?どのように導き出したのか解説します。

1年を365日として考えてみて30人のクラスで同じ誕生日の人がいる確率を求める式は

1組でも誕生日が一致している組み合わせ数

30人の誕生日のすべての組み合わせ数

このとき分子の「1組でも誕生日が一致している組み合わせ数」を求める事はやっかいです。

そこで「1組でも誕生日が一致している組み合わせ数」を1−(30人の誕生日がすべて異なる確率)と考えます。

つまり次ように計算できます

1−(30人の誕生日がすべて異なる組み合わせ数)

30人の誕生日のすべての組み合わせ数

「30人の誕生日がすべて異なる組み合わせ数」は小学校の算数で習った「順列・組み合わせ」の考え方を使えば式を立てることができます。

1人目の誕生日:何月何日でもよいので、365通り 2人目の誕生日:1人目の誕生日と重なってはいけないので、(365−1)通り 3人目の誕生日:1人目と2人目の誕生日と重なってはいけないので、(365−2)通り

このように考えていき

30人目は(365−29)通りになります。

この30個の数値を掛け合わせればいい訳です。

次に「30人の誕生日のすべての組み合わせ数」を考えてみましょう。

これも「順列・組み合わせ」の考え方を使えば式は簡単に立てることができます。

1人目の誕生日:365通り 2人目の誕生日:365通り 3人目の誕生日:365通り

このように30人の誕生日のすべての組み合わせ数は365を30回掛け合わせれば求められます。

そして先程の式に当てはめて計算すると

答えは『約0.7』。

同じ誕生日の人がいる確率は70%になるのです。

「誕生日一致の確率」は

クラスの人数が23人を超えると50%を超え50人のクラスでは約97%に達するそうです。

このように直感と実際の確率にはズレが生じる事を理解していただけたのではないでしょうか(^^)/

自分の考えより確率を当てにするほうがビジネスで活かせるかもしれません。

ここで『問題です』

【問題】

ある家族に子供が2人います。

そのうち少なくとも1人は男の子である事がわかっています。

このケースでもう1人も男の子である確率を求めなさい。

正解は「1/2」と思う方が多いかも知れませんがそうではありません。

まずこの家族の子供のうち1人が男の子であるという情報がないケースを考えてみましょう。

そうすると子供の性別のパターンは生まれた順に

〔男・男〕〔男・女〕〔女・男〕〔女・女〕の4通りの可能性があります。

しかし「そのうち1人は男の子である」という情報が加わることで

上記の4通りの可能性のうち〔女・女〕が除外されることになります。

そうなるとこの家族の2人の子供の性別の組み合わせの可能性は

〔男・男〕〔男・女〕〔女・男〕の3通りとなります。

そしてこの3通りのうち

「1人が男の子で、もう1人も男の子である」のは〔男・男〕の組み合わせの時だけです。

3通りのうちの1通りなのでこの問題の正解は『1/3』となります。

いかがでしたか?

『確率』データを使うには論理的思考が重要

この問題では「確率を求めるには論理的思考が欠かせない」ということを感じていただけたのではないでしょうか。

確率を考えることは数学的・論理的思考を磨きます。

「直感にたよらず・数学的・論理的理解のもとに統計データを読み込んでいく力」を付ける為にも確率に強くなることはおすすめです。

『働き方の統計学』 データ分析で考える仕事と職場の問題(引用参考)

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